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写真撮影:©Shigeo Ogawa

多重の家Ⅱ

 住宅棟と事務所棟は庇を介して行き来する。中庭を庇と回廊によって囲み、中庭が内部に侵食するように、吹き抜けを介して立体的な抜けが連続する。建築のボリュームを分割し、その間を道のようなたまりのような場所(回廊、ワークスペースや図書スペースなど)によって縫い合わせて、北鎌倉のスケールや空間体験と連続させた。
 1階は中庭を構成する壁が内部にも連続する形で空間をつくる。壁は動線を示唆し外の私道や住宅Ⅰとつながる抜けを作っているが、同時に視線を遮り空間に輪郭を与えている。開放的なつくりでありつつも、プライバシーが保たれるようにした。階段、スキップフロア、2階と空間を進んでいくと壁の構成は徐々にボリュームの構成に変化し、最後に個室にたどり着く。空間構成による立体的な奥性と空間の私性が対応するようにした。
 開口部や屋根、素材は向かいの住宅Ⅰと呼応しつつも、それぞれ固有の構成や質感を与え、中庭に対し建築がごく自然なふるまいをすることで、人も空間も、北鎌倉のまちの有機的なテクスチャーの一部となることを目指した。

Location

Kamakura, Japan

 

Program

Residential

 

Completion Year 

2023

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